ノキア日本撤退から考える

今までノキアの携帯2台を愛用してきただけに、ノキアの日本市場からの撤退は非常に残念なニュースですが、その真相を考えると、厳しい現実を突きつけられた気がしてきました。

ノキアのプレスリリースには、一部高級ラインである、Vertuシリーズ以外のすべてを撤退することが書かれていますが、それは同時に、日本語のローカライズを行って日本市場に投入することを撤退を意味する様です。
世界で携帯電話のシェアNo.1のノキアでは、英語やフランス語、中国語など、購入後にもいろいろな言語を入れて使うことができました、それは、それぞれの言語向けに開発されているわけですが、よく考えてみると、日本語を使っている国は日本だけなので、日本語化するコストは全て日本での売り上げにかかってくるということになります。
残念ながら、世界的に見ても、一つの言語向けに開発費をかけて、一つの国で回収することはリスクが大きく、利益率は下がるばかりな気がします。

となると、日本市場に投入する意味合いがなくなるのも頷けます。

これをウェブに置き換えてみると、日本語のページを作るよりも、英語版や中国語版などを作った方が、ターゲット数を遥かに大きくすることができます。(中国でのインターネット普及率などは考えないとして。)

長くなってしまいましたが、ノキアの一件から、日本語だけをターゲットにしていると、もう一つ上に行けない気がしてきました。

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